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ボキボキの悪循環
頚をひねってボキボキ音がすると言うことは、頚の骨と骨との間の関節がある一定以上動いたということでした。
でもそのことが何故いけないのでしょうか?
頚の骨は全部で7つあり、それらの骨が少しずつ動くことによって頚全体の大きな動きを作っています。
頚を強くひねると、頚の中でも動きやすい関節が動いてボキボキという音がします。
このボキボキ鳴らす施術を度々繰り返すしていると、いつも動くグラグラな関節と、動きの悪い関節とができてしまいます。
普段頚を動かした時でも、その動きのほとんどを動きやすい関節が行うようになります。
すると、いつも動いている関節面に負担がかかり、関節面がツルツルになってしまうとか、その関節周囲に炎症が生じたり、
グラグラ化した関節を支えるために周囲の筋肉が緊張してしまうことになります。
そうなると、頚の周りが苦しくなりますから、またボキボキ鳴らしたくなるという悪循環(スパイラル)になるのです。
ボキボキを止められない理由の一つに、「ボキボキした後、スッキリした感じがする」というのがあります。
確かにスッキリします。
しかしそれは、手の指をボキボキやった後のスッキリ感と同じものですから、治療的意義があまり無いことは、ご理解いただけると思います。
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